プランナー直伝!感動させる友人スピーチの書き方のコツ

レター

感動的・・心に残る友人スピーチ

ウエディングを何度もみてきた私も常に感動してしまうのが、友人スピーチです。
感極まってお話が出来ないほどに号泣されてしまう友人がいたり、私達のようにスピーチを聞くことに慣れているウエディングプランナーでさえ、気が付くと涙が流れていたというくらいに感動的な心にしみるスピーチを行った方もいました。

結婚式でスピーチを依頼された時、だいたいウエディングで初めてスピーチを行うという方なのでどんな言葉が使っていけない言葉なのか、どういう事を伝えればいいのか、悩んでしまうという方も多いでしょう。
そこで、ウエディングプランナーとして経験してきた、耳にしてきた素敵なスピーチについて、こういう風に作ると心に残るというポイントを少し紹介したいと思います。

マニュアルなどは必要ない

結婚式などのおめでたいお席で、使ってはいけない言葉というものがありますが、それ以外だったら、例文やマニュアルなどを利用したスピーチは「利用しない」と考えてください。

例文などが文章に入ってくると、ただうわべで作った文章という印象を受けます。
本当にこのウエディングが友人として嬉しくて、今日この日を心から待ち望んでいたという事をしっかり自分の言葉で伝えるという事が大切です。

結婚式の例文に出てくる言葉や文章の作り方はまず頭の外にはずし、マニュアル通りの文章にならないように、まずはエピソードなど印象的な出来事を書きだしてみます。

一期一会などの言葉を安易に利用しない

結婚式のスピーチの中で「一期一会という言葉がありますが、新婦はまさしくこの出会いを・・・」など、偉人が伝えた言葉や有名な言葉などを利用される方がいます。
しかし、友人に対してこうした言葉を利用すると、なんだかどこかから引用してきたように感じます。

目上の方、上司や恩師などがこうした言葉を利用すると「なるほど」と思う事もありますし、じーんとくることもありますが、若い世代からこうした言葉を聞いてもジーンとくることはありません。

それよりも「私がある事ですごく悩んだ時、○○さんは夜遅く、本当に何時間も話を聞いてくれて一緒に泣いてくれました。
私はこうして時間を費やしてくれる親友がいる事を心から誇り、大切に思っています」と実際にあったエピソードを簡潔に伝える方が心に響きます。

自己紹介とエピソード、カップルに対する気持ちとちょっとした楽しさ

自己紹介では簡単に新郎新婦との関係を伝える事が出来ます。
例えば「私は新婦の○○さんと小学校・中学校・高校と一緒で、いつも○○さんのお母様が作ってくださるプリンを楽しみに遊びに行っていた○○と申します・」と伝えれば、長く仲良くしてきた幼馴染的な人なんだなと他のゲストに伝える事が出来ます。

自己紹介が終わったらエピソードを伝えます。
夏に一緒に出かけたお話や部活のこと、職場でのこと、何でもいいのですが、前に付き合っていた彼、彼女のお話はご法度です。

エピソードの中に例えば「○○君はもうわかっていると思いますが、○○ちゃんはしっかりしているようで天然な部分もあるので、そういう時にはしっかりフォローしてください」など、これから自分の友人を宜しくねという気持ちも込めると素敵です。

お父さんやお母さんの事をよく知っているという時、いつも遊びに行っていた時などは、ご両親と新婦・新郎、そして自分を含んだエピソードなどを盛り込むと盛り上がるでしょう。

むやみに感動させようと思わなくてもいい

こういう事があった、こんなことがあったと話をしているうちに、ご両親は自然と新郎新婦と友人たちの事を思いだし、そういう事もあったな・・・と涙が自然に出てくると思います。
無理に感動させる言葉を利用する事はなく、エピソードだけでも思い出は泣けるのです。

辛い時や悲しい時でも寄り添ってくれたやさしい人、いつも励まし合って部活を一生けん命頑張ってきたこと、職場での失敗談、上司に叱られたけど嬉しかったと思ったこと、こうした何気ない一瞬を切り取ったエピソードを伝え、最後にずっとこれからも仲良く、また自分とも仲良くしてねという言葉を伝えることで十分です。