結婚式の準備で親が口出してきたら

親が口出ししてきたら

結婚式の準備に親は口出しするもの?

結婚式はカップルにとって一生に一度の晴れ舞台です。
自分たちの好みや希望に沿って、すてきな式を挙げたいと思うのは当然のことでしょう。しかし、結婚式は親にとってもビッグイベントです。
親は子どもの幸せを願って、色々なアドバイスや要望を言ってくるものです。
しかし、時には親の口出しは度を越えて、カップルの気持ちや予算に配慮しないものになってしまうこともあります。
そんなとき、カップルはどう対処すればいいのでしょうか?
結婚式の準備における親の口出しについて対策やコミュニケーションのコツなどを紹介します。

結婚式の準備で親の意見はどのくらい尊重したらいいの?

この質問には一概に答えることができませんが、親の意見とカップルのビジョンの調和は結婚式を成功させるために重要な要素です。
親はカップルの幸せを願っていますが、同時に自分たちの価値観を反映させたいという気持ちもあるかもしれません。
カップルは自分たちの好みや予算に合わせてオリジナルな結婚式をしたいと思うものです。
このような場合、親とのコミュニケーションが非常に重要になります。

建設的な対話を通して、親の期待とカップルの希望のバランスをとる必要があります。
例えば、親が挙式の場所やスタイルにこだわっている場合、カップルはその理由を聞いてみるといいでしょう。
親は自分たちの結婚式を思い出して感慨深くなっているかもしれないし、親族や友人に対する配慮からそのように言っているかもしれません。
カップルは親の気持ちを理解し、自分たちの考えを伝えることで、妥協点を探すことができるはずです。
また、カップルが招待客や引き出物について自由に決めたい場合、親にその理由を説明するといいでしょう。
カップルは自分たちと関係の深い人たちと一緒に祝いたいという気持ちや、オリジナリティやエコロジーを重視したいという価値観を伝えることで、親に理解してもらえるはずです。
結婚式はカップルだけでなく、親や家族も関わる大切なイベントです。
親の意見は尊重しつつも、理想を実現するためには、コミュニケーションをとるようにしましょう。

よくある結婚式に関する親からの口出し

日取りへの口出し

結婚式は大安や友引など、お日柄の良い日に挙げるのがベストだとされています。
それは今でも変わりません。ただ、自分たちやゲストの都合がつきやすい日を優先する、費用を抑えるためにあえて仏滅を選ぶカップルも増えているそうです。
スケジュールや費用を優先するという価値観は、時代や社会背景によって育まれたもの。
古くからの風習で大安を選ぶべきと考える親御さんたちからすると「仏滅に結婚式を挙げることは何事か!」となるのは無理もないのかもしれません。

対処法としては、何を優先するのか理由を合わせて伝えることです。
お日柄にこだわらず結婚式の日取りを決める場合、そこには何らかの理由があるのではないでしょうか。
ゲストが出席しやすい時期で選びたい、二人の記念日に結婚式を挙げたい、費用をできるだけ抑えたいなど、あるはずです。
また、大安や友引以外だと、先勝なら午前が吉、先負なら午後が吉など、時間帯によって問題ないお日柄もあります。
どうしてその日取りを選んだのか理由もあわせて伝えれば、理解してもらいやすくなるでしょう。

会場選びの口出し

結婚式にはさまざまなスタイルがあり、コロナ禍を経てリモート結婚式まで登場しました。
通常はカップルの意向で決まるものですが、親から口出しされたカップルもいます。
口出しされるケースで多いのは、親が式を挙げた式場や神社を勧める、「もっと盛大に」や「身内だけで」など規模に関することなどです。
親としては子どもの結婚式に対する理想を抱いているケースが多く見られます。
一生に一度のことだからよい結婚式にしてほしいという思いが強く、経験者としてアドバイスしたいのでしょう。

対処法は、あらかじめ意見を確認しておくことです。
会場選びはカップルで選びたい場合であっても、あらかじめ親から意見を確認しておくといいでしょう。
そのうえで最終的には自分たちで決めると伝えておくと、勝手に決められた感は軽減できるでしょう。
また、どうしてこの会場を推すのか理解できていれば、会場選びの参考になります。
なぜその会場を選んだのか明確な理由があれば説得しやすくなるのもメリットになるでしょう。

衣装への口出し

ゲスト全員が注目する新婦衣装へのこだわりがある親はかなりいるようです。洋装か和装か、何色か、お色直しは何回か、など多くの注文をしてきます。
中には新婦の選択権を与えないケースもあるのだとか。

結婚式の主役である新婦として衣装は譲れない重要アイテムの一つです。自分らしさを演出するために、自分を最高に美しく見せるためにも、自分の着たい衣装が最優先になります。
結婚式費用を親に出してもらう場合、「衣装代は自分たちで出すので好きにさせてほしい」と伝えておくと、想いを汲んでもらえるかもしれません。
それでも口出ししてくる場合は、意見を取り入れる、お色直しに取り入れるなど部分的に受け入れる姿勢を見せるといいでしょう。
新郎側の親が口出しをしてきた場合は、必ず新婦へのフォローは忘れずに。

料理への口出し

料理の味は結婚式の質に直接つながるケースが多いため、世間体を気にする親は料理にこだわってくるでしょう。
事例としては、洋食のコースから和洋折衷のコースに変更や予約していたコースを親に共有したところ、グレードを上げろと言われた声があります。

料理への口出しは、ゲストが無理なく食べられておいしいと思ってもらうための気持ちです。
カップルの年齢が近いゲストに受けても、小さな子供やお年寄りには苦手な場合もあります。ゲストが満足してもらうための意見であれば、受け入れてもいいでしょう。

演出への口出し

披露宴の場合、演出次第で印象が大きく変わります。カップルとしてはこだわりが出てくるポイントですが、親戚が多く参加する場合、親としては親戚にも楽しんでもらう演出をしてほしいと思います。
中には進行表を確認し、誰があいさつし、どういった余興をするのかチェックするという場合もあるようです。
ここまでこだわる場合、結婚式費用を負担している場合がほとんど。お金を出す分、演出に口出しをしてしまうのでしょう。

一般的に結婚式や披露宴の演出について相談するカップルは少ないでしょう。
しかし、結婚準備に口を出して来たら、親に対してのサプライズは不要です。
まずは親の意見を聞いたうえで、どのような結婚式、披露宴にしたいかということを予め伝えておくといいかもしれません。
中には子どもの結婚式を一緒に作り上げたい思いから口出しをしてくるのでしょう。
まずは相談したうえで、親の意見を取り入れながら、ふたりの希望する結婚式について説明すると理解してもらいやすくなります。

引出物への口出し

引き出物は地域や家庭によって、金額や品物が変わってきます。
ご祝儀の半分の金額か、同等か。紙袋が重くなるほどの品物か、カタログギフトで十分かなど。正解がないため決めるのが難しかったりします。
双方の親の意見が違うと、カップルで板挟みにあうことも。

解決方法としては、それぞれのゲストにあわせて引き出物を二種類用意するといいでしょう。
どうして全員同じでないのかと聞かれた場合、ゲストの帰路への配慮や、別の結婚式で人気だったという実例をあわせて伝えると、納得させやすくなります。

結婚式の準備で親の口出しに悩まないためには

結婚式はカップルにとっても親にとっても大切なイベントです。
しかし、カップルと親のビジョンが合わないこともあります。そんなときには、以下のステップを参考にしてみてください。

ビジョンの共有

カップルと親の結婚式に対するビジョンを明確にしましょう。どんな雰囲気やスタイルが好きか、どんなゲストを招待したいか、どんな演出やサプライズがあるかなど、具体的に話し合いましょう。
お互いのビジョンを理解することが第一歩です。

共通の目標の設定

親とカップルが共感できるポイントを見つけましょう。
例えば、結婚式は家族や友人との絆を深める機会だということや、結婚式はカップルの幸せを祝うことが最優先だということなど。
そうすることで、お互いに協力し合う気持ちが生まれます。

妥協と柔軟性

双方の立場を尊重した計画を立てましょう。
カップルと親のビジョンが完全に一致することは難しいかもしれませんが、お互いに譲り合うことが大切です。
例えば、親が伝統的な式典を望むなら、カップルはその部分には従ってあげる代わりに、披露宴では自分たちの好みを反映させることができます。
予算や日程などの制約にも柔軟に対応しましょう。
結婚式は一生に一度のことですが、それだけではありません。
カップルと親の関係はこれからも続くものです。だからこそ、結婚式を通してお互いに信頼や理解を深めることが大切です。

優先順位を作っておこう

カップルで譲れない項目を洗い出し、優先順位をつけておきましょう。
もし、親の意見と対立した場合、優先順位が高いものであれば、どうしても譲れないと申し出るべきです。
優先順位が低いものであれば、親の意見を尊重してみてはどうでしょうか。

その際、イエスアンド話法で対話するといいでしょう。
親と意見が異なった場合「違う!」「そうじゃなくて」といった言葉で反論しがちです。
意見が異なる場面では、ビジネスでも使われるイエスアンド話法で話すと、ケンカにならずに意見を伝えやすくなります。
親の意見を聞いたら、まずは「そうだね」「なるほど」と同意します。
次に「それなら~」と反論に聞こえにくい言葉でつないで、意見を伝えるのです。
そうすると、相手は否定されたと感じずに、こちら側の意見を受け入れやすくなります。